ニセ電話詐欺防止 行員に感謝状 長崎・南島原署 十八親和の田口さん2度目

感謝状を手に笑顔の田口さん(右)=南島原署

 長崎県の南島原署は18日、ニセ電話詐欺を未然に防いだ十八親和銀行有家支店の田口稔樹(としき)さん(25)に感謝状を贈った。
 同署などによると、田口さんは3月23日午後3時55分ごろ、携帯電話で指示を受けながらATMを操作している50代女性を見かけた。「大丈夫ですか? 何かお困りですか」と声をかけ、女性に代わって電話の向こうの男と応対すると、男は「副業のための振り込みをしてもらっているだけ」と返答した。再度電話を代わると、女性が現金も下ろさず、車に戻るよう指示されたことから詐欺を疑い、警察に通報した。
 田口さんは佐賀県の唐津支店勤務時代に続き2度目の感謝状。「困った様子のお客さまには声かけを心がけている。被害を防ぐことができて良かった」と話し、清竹克也署長は「水際で食い止めてくれた」と感謝した。

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