八重桜、十重二十重に 部屋南部桜づつみ公園 地元住民が「里親」 渡良瀬スケッチ⑬

八重桜などが咲き誇る部屋南部桜づつみ公園

 渡良瀬遊水地北東部にある部屋南部桜づつみ公園。暖かな陽気が続く中、枝いっぱいに花を付けた八重桜が見頃を迎えている。堤防沿いに桜並木が続き、散歩で訪れる人やサイクリング客を出迎えている。

 栃木市公園緑地課によると、同公園は2003年ごろ、防災や地域交流拠点として旧藤岡町と国土交通省により整備が始まった。桜は公園の整備に合わせ、地元住民らが「里親」となって植栽されたという。

 約600メートルの桜並木には、八重桜など約100本が植えられている。紅色の「紅華(こうか)」や淡紅色の「フゲンゾウ」、黄緑色の「鬱金(うこん)桜」など多彩な種類が一斉に咲き誇っている。

 例年5月ごろに見頃を迎えていたが、ここ数年は開花が早まっている。花は今週中まで楽しめる見込みだ。

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