栃木県内障害者スポーツ団体、若手選手獲得に苦戦 「運動しない」半数超 パリ・パラへ機運醸成期待

車いすバスケットボールを体験する宇都宮中央高の生徒たち=2月下旬、宇都宮市若草1丁目

 栃木県内の障害者スポーツの競技団体が若手選手の獲得に苦戦している。車いすバスケットボールのチームでは選手の年齢層が20代から40代中心に移行。聴覚障害者によるデフバレーボールでも「チームが組めない」との声が上がる。本県では2022年10月の全国障害者スポーツ大会(障スポ)開催を機に、障害者スポーツの認知度が高まった。一方、県の調査では若い世代を中心にスポーツや運動をしていない障害者の割合は半数を超える。8月にパリ・パラリンピックの開幕を控える中、関係者は「多くの人に挑戦してもらいたい」と機運醸成に期待する。

© 株式会社下野新聞社