県の出前講座、本年度も実施 行政、産業、自然環境、暮らしなどテーマ

山形県庁(資料写真)

 県は職員が地域に出向き、県の事業や施策などを説明する「出前講座」を2024年度も実施する。テーマは行政から産業、自然環境、暮らしまで幅広く、22年度は700回を超え、防犯・防災関連のリクエストが多かった。

 出前講座は県庁と県内4総合支庁が行っている。県広報広聴推進課によると、近年の実施回数は19年度が県庁と総合支庁で計806回、20、21年度は新型コロナウイルス禍の影響でそれぞれ416回、603回と減ったが、22年度は719回まで回復した。23年度分は集計中。

 内訳を見ると、22年度は防犯・防災が約200回と最多で、食生活・消費生活が約170回、健康・保健が約140回と続いた。

 24年度は、県庁が31講座を、総合支庁別では村山が47講座、最上が65講座、置賜が58講座、庄内が36講座をそれぞれ用意した。仙山交流や最上伝承野菜、置賜地域の観光、庄内浜の漁業など総合支庁ごとのオリジナルメニューや、小中学生向けの講座もある。

 対象は町内会や市民団体、学校、事業所など10人以上の団体。経費は無料だが、会場の使用料や有料の資料などは主催団体が負担する。申し込みは希望日のおおむね3週間前まで。各メニューや申し込み・問い合わせ先は県のホームページの「県民相談窓口」から確認できる。

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