「8人の物語性感じて」 ヒップホップユニット「リリスク」新体制で初アルバム 群馬・前橋市出身メンバーも

新体制初のアルバムをPRする(左から)manaとminan

 男女8人組のヒップホップユニット「lyrical school(リリカルスクール、略称リリスク)」は24日、新体制になって初のアルバム「DAY2」をリリースする。以前の女性5人組から男女混合へ生まれ変わったリリスク。前体制からメンバーのminanと新加入のmanaは共に群馬県前橋市出身。2人は「いまだにバンド文化が根付く群馬で、ヒップホップもたくさん聞いてもらいたい」と呼びかける。

 リリスクは2010年にガールズユニットとしてスタートし、minanは13年7月に加入した。現体制は昨年2月のライブで初めてお披露目され、manaを含む男女7人が新メンバーとして加わった。

 manaはminanの加入前から、ファンとしてライブに通っていた。過去にもオーディションに臨んだがかなわず、2度目の挑戦で加入を果たした。「前体制が終了すると聞き、今度こそ自分が入るしかないと思った。誰よりもリリスクが好きだという自信があった」と振り返る。

 加入から1年余り。もともと会社員の傍らダンスをしていたmanaはステージに立つ経験こそあったが、マイクを持って声を出すパフォーマンスは勉強の毎日だ。「うれしい半面、無我夢中。変わらないかっこよさ、自分の好きだった部分を引き継ぎながら、新しいものを提供していきたい」と意気込む。

 一方、minanはただ1人の前体制メンバーとして、グループの運営にも深く関わるようになった。「新体制に合ったスタイルを探す1年だった。男性が入ったことで表現の幅が広がり、男女比が半々になるなどファン層にもプラスの変化があった」と説明する。

 新体制初のアルバムは、新曲を含む計13曲を収録。リリスクの思い描く理想の1日をテーマとした。曲と曲の間にメンバー同士の掛け合い(スキット)も盛り込み、物語性のある1枚に仕上げた。

 minanの一推しは、5曲目の「Ultimate Anthem」。前体制から関わりの深いトラックメーカーたちによる楽曲提供で、「メンズが入ったことによる声の幅広さを一番感じてもらえる1曲」と話す。

 また9曲目の「Night Walking」はmanaと男性メンバーのryuyaだけが参加する曲となった。ブーンバップと呼ばれる90年代のビートや長めのリリックが特徴的だという。

 2人は「群馬は車が多い。ドライブ中に聞くのにぴったりだと思う」とした上で「サブスクリプション(定額制)の時代だからこそ、1曲目から順番に聞く物語性も感じてほしい」と呼びかけた。

【lyrical school】 2010年に女性6人組のヒップホップアイドルユニットとして出発し、昨年2月に男女混成化。今年は5月の東京公演を皮切りに、新体制最大規模の全国ツアーを企画。本県公演は6月23日、高崎市鞘町のライブハウス「クラブ ジャマーズ」で開く。

24日発売のアルバム「DAY 2」のジャケット
新体制となったlyrical schoolのメンバー

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