地震による液状化の状況把握へボーリング調査開始 氷見市

氷見市は、能登半島地震による液状化被害への対策を検討するため、地盤を掘削するボーリング調査を22日から始めました。梅本記者がお伝えします。

梅本晃弘記者

「掘削調査をして、地層と地下水に関するデータを集めるということです」

掘削調査は、液状化被害が著しい氷見市栄町で始まりました。市から委託を受けた業者が、地下およそ10メートルまでボーリングを行い、砂の層や地下水の位置、地盤の硬さなどを調べます。掘削は、栄町と北大町で1か所ずつ、それぞれ1週間ほどかけて行い、調査結果を今後の対策に役立てます。

氷見市都市計画課 宮下尚久課長

「液状化の原因となる地下水を下げる工法ですね、あとはもう一つは地面の中に地中壁といいますか、まわりから水が来ないようにするように壁で囲ってしまう工法があると思います。そういったものも当然、検討してまいりたいと思っています」

氷見市は、下水道工事などで行った地盤調査の結果と合わせて、どんな工法を採用するかを今年10月には示したいとしています。

地元住民

「長い月日かかるけど仕方ない。一歩一歩進んでいかにゃ」

一方で、氷見市では4月に入って道路の陥没が新たに確認されています。

このうち飯久保では、住宅団地のそばにある県道の歩道で、地震直後は1か所だった陥没が200メートルほどの区間でおよそ10か所見つかりました。県は、地震による液状化で地中が空洞となり、このところの気温の上昇で路面が緩んだため陥没したとみています。

大型連休明けまでに修繕する方針ですが、県は、今後も道路が陥没するおそれがあるとしています。

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