夏の大会で日本一目指す ソフトテニスダブルス全国3位 池上陽太くん(11)【ひと模様】

池上陽太くん

 3月に白子町で行われた全国小学生ソフトテニス大会男子ダブルス5年生の部で3位に輝いた。後衛を務め、ペアを組む同学年の村松悠翔君=佐倉ジュニア=と順調に勝ち上がったが、準決勝は善戦しながらも敗退した。「強い選手しかいないので緊張したが、ペアで声を出し合い楽しめた」と振り返った。

 来月迎える夏大会の県予選は、規定で小学生最後となるダブルスの舞台。「県大会、全国大会とも優勝を目指す」と意気込む。

 ソフトテニスに打ち込む姉を追い、ラケットを握るようになったのは就学前から。現在所属する八街ジュニアの瀬田石幸男監督は、ボールを捉える感覚や体幹の強さから幼少期に才能を見いだし、活躍に期待。今回の全国3位で早くも結果を残した。

 親のアドバイスも現在の活躍につながっているという。普段の生活は右利きだが「スポーツでは有利」と、左手でラケットを操るように育った。試合では相手の体から逃げるように曲がるサーブを正確に繰り出すのが強み。

 土日を中心に週3日の猛練習を続け、学校も所属クラブも異なる村松君と共に練習を重ねる。ランキングは県内で堂々1位に君臨する。

 自宅でもトップ選手のプレー動画をチェックするのを欠かさない。憧れは数少ないソフトテニスプロの船水雄太選手で「強いショットで前衛を助けている」姿に少しでも近づこうと、ダンベルに手を伸ばすことも。

 そんな息子の姿に父は「ようやく結果が出てきた。今後もっと伸びると期待している」と後押し。

 集大成となる夏の大会が近づき、自身も「ゲーム(試合)を楽しむことを目標にしている」と、頂点を目指すことに迷いはない。

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