JT広島のリベロ井上航、現役引退へ 5月1日開幕の黒鷲旗が最後の公式戦

今季限りで現役引退するJT広島の井上航選手

 バレーボールVリーグ男子1部のJT広島は22日、リベロ井上航選手(29)が今季限りで退部すると発表した。現役引退の意向で、今後、社業に専念する予定。5月1日開幕の黒鷲旗全日本男女選抜大会が7季過ごしたJT広島での最後の公式戦となる。

 広島市安佐南区出身の井上選手は広島・崇徳高、東海大を経て2017年4月に入部。鋭い読みと安定したレシーブで1年目から活躍し、リーグ最優秀新人賞に輝いた。21年3月に左アキレス腱(けん)を断裂。復帰後、出番が減っていた。

 井上選手は「ファンの方にはいつも力をもらっていました。けがから復帰した時の歓声は一生忘れません。黒鷲旗で最後になりますが、『この選手を応援していて良かったなと』思ってもらえるような姿をお見せしたいと思います」とコメントした。

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