坂本龍一の最初で最後のコンサート映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』の公開に寄せて、役所広司、黒沢清、李禹煥、小山田圭吾、角野隼斗、アイナ・ジ・エンドからのコメントが到着。入場者プレゼントが決定

坂本龍一の最後のピアノ・ソロ演奏を記録した、長編コンサート映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』が4月26日(金)から109シネマズプレミアム新宿で先行公開、5月10日(金)に全国公開される。 このたび本作の公開に寄せて、役所広司、黒沢清、李禹煥、小山田圭吾、角野隼斗、アイナ・ジ・エンドからのコメントが到着。また、入場者特典プレゼントとしてオリジナルポストカードの配布が決定した。

坂本と親交の深い、また坂本の音楽を愛する著名人6名からのコメントがこのたび到着。 第36回東京国際映画祭にて一足早く本作を鑑賞し、トークイベントにも登壇した俳優の役所広司は、「全てを削ぎ落された坂本さんの演奏には人間としての“気”が宿っている」と晩年の坂本龍一の表現力を絶賛。 共にぴあフィルムフェスティバルの大島渚賞の審査員を務めるなど、坂本と親交の深い映画監督の黒沢清「二度と忘れることのない記憶として私の脳裏に刻まれました」と坂本の最後の演奏に心を震わせた。 また、坂本が唯一“先生”と慕い、日記を書くように制作した最後のアルバム『12』のジャケットを担当した世界的美術家、李禹煥「この映画ではモノトーンの強い音色が、ざらつきつっかかり抵抗感あらわだ」と闘病期間中の坂本をよく知る李だからこそ感じ取った想いを独創的な言い回しで表現。 Corneliusのフロントマンであり、坂本とも昔から交流のあったミュージシャンの小山田圭吾「ただ、100年後に何の情報も無くこの映画を見た人に伝わるのは、純粋な音楽の素晴らしさだと思います」と坂本が奏でる“音楽”の普遍的な素晴らしさについて言及。 以前にテレビ番組で坂本の作品をカバーし、坂本を尊敬する音楽家と慕う、ピアニストで作曲家の角野隼斗「教授の人生の証であり、遺言でもあるような最期の演奏」と人生を辿る選曲や最後の力を振り絞って奏でた演奏を遺言のようと表現。 昨年BiSHを解散し、役者、アーティストとして活躍中、坂本の大ファンだというアイナ・ジ・エンド「気がつくと心は縋り、体は踊っていました」とモノクロームの映像の中、坂本とグランドピアノのみで紡がれるその親密な空間に魅了されたとコメント。

© KAB America Inc. / KAB Inc.

また、入場者特典として「ポストカード」のプレゼントが決定。表面は坂本とグランドピアノのシルエットが浮き上がっているデザインで、裏面にはセットリストが掲載されている。4月26日に先行公開する109シネマズプレミアム新宿をはじめ、5月10日公開の各劇場で配布予定(なくなり次第終了)。

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さらに、109シネマズプレミアム新宿での先行公開初日に『Ryuichi Sakamoto | Opus』の公開を記念してオールナイト上映が行なわれることが決定している。本作と共に、坂本の映画音楽の代表作である『ラストエンペラー』『戦場のメリークリスマス』の3本を上映予定。

入場者特典

『Ryuichi Sakamoto | Opus』オリジナルポストカード

▼配布期間 4月26日より109シネマズプレミアム新宿で配布開始。5月10日より公開劇場で配布開始 ※劇場により数量に限りがございます。

※お1人様1回のご鑑賞につき1枚の配布となります。

※なくなり次第終了となりますのであらかじめご了承ください。

※特典は非売品です。転売、内容の複写・複製などの行為は一切禁止となります。

『Ryuichi Sakamoto | Opus』公開記念オールナイト

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▼上映劇場 109シネマズプレミアム新宿 ▼日時 2024年4月26日(金)22:00~ ▼上映作品 『Ryuichi Sakamoto | Opus』 『ラストエンペラー 劇場公開版 4Kレストア』 『戦場のメリークリスマス 4K修復版』 ▼オンラインチケット販売 109シネマズプレミアム新宿公式ホームページにてチケット発売中 公式ホームページ:https://109cinemas.net/premiumshinjuku/

著名人コメント

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坂本龍一はまさに“教授”と呼ばれるのにふさわしい、素晴らしい音楽家だ。

全てを削ぎ落された坂本さんの演奏には人間としての“気”が宿り、

1音1音丁寧に心を込めて演奏する姿や音楽はこんなにも美しいのかと感動した。

──役所広司(俳優)第36回東京国際映画祭ご登壇より

12のスケッチのCDでは、音が研ぎすまされ、遥かな到達点を思わせるものがあった。

この映画ではモノトーンの強い音色が、ざらつきつっかかり抵抗感あらわだ。

何か異議申立のような静かな晩年の怒りが伝わった。

──李禹煥(美術家)

坂本さんの演奏をこれほど間近に、これほど注意深く見つめたのは初めてです。

何という圧倒的な体験を最後に残してくれたのでしょう。音楽家と音とが完全に不可分

のものとなり、二度と忘れることのない記憶として私の脳裏に刻まれました。

──黒沢清(映画監督)

呼吸や表情、筋肉の動き、間、自分の記憶や音の響きから

色々な感情が頭をよぎります。

こんなに冷静に美しく、自分の状況と向き合えた人を僕は知りません。

ただ、100年後に何の情報も無くこの映画を見た人に伝わるのは、

純粋な音楽の素晴らしさだと思います。

──小山田圭吾(ミュージシャン)

教授の人生の証であり、遺言でもあるような最期の演奏。

もはや何の飾りもない、剥き出しの姿でありながら、極限まで洗練されている。そういう美しさに私は惹かれるのだと、改めて思った。

──角野隼斗(ピアニスト / 作曲家)

透明に住み着く濁り。そんな音が紡がれていくのを聴き逃したくなくて、自分の呼吸の音さえ煩わしく感じました。

気がつくと心は縋り、体は踊っていました。

鍵盤から指が離れて、その手が宙を舞ったとき

とても美しくて、とても寂しかったです。

──アイナ・ジ・エンド(アーティスト/表現者)

監督:空音央コメント

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坂本龍一が意図したコンサートをできるかぎり忠実に映画化するため、本人含めスタッフ一同、全身全霊でOpusを作り上げました。出来上がった映画には物語やセリフはありません。ピアノと身体、音楽と表情だけのコンサート映画です。ウトウトしたら音楽に揺さぶられながら寝ちゃうのも一興。本物のコンサートのつもりで音に身を預け、体験していただければ、本人も嬉しかったんじゃないかと思います。Enjoy the concert!

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