「2979/4970」 大谷翔平が塗り替えた数字の“意味”…7年間で積み上げた異次元ペース

メッツ戦で本塁打を放ったドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

大谷翔平はメジャー7年目で176号、松井秀喜氏は10年目に175号を放っていた

■ドジャース 10ー0 メッツ(日本時間22日・ロサンゼルス)

ドジャース・大谷翔平投手が21日(日本時間22日)、本拠地・メッツ戦で自身8試合ぶりとなる5号2ランを放った。この一発は米通算176本塁打となり、松井秀喜氏を抜く日本選手最多に。メジャー7年目で記録を更新するなど、大谷の本塁打量産ペースに米メディアも注目した。

23歳でエンゼルスに移籍した大谷は7年目のシーズン、725試合目で176本塁打に到達した。全国紙「USAトゥデイ」は「ドジャースのショウへイ・オオタニが日本生まれ選手のHR記録を更新」とタイトルをつけ、「(メッツ先発の)ハウザーからの一発はMLB7シーズンにわたるオオタニの725試合目に出たが、その最初の6シーズンはエンゼルス所属だった。マツイは175本を10シーズン、または1236試合に渡って打った。その最初の7シーズンはヤンキース所属だった」と記録達成までの経緯を紹介した。

さらにメッツの地元紙「ニューヨーク・ポスト」も「ショウへイ・オオタニがヒデキ・マツイの日本生まれ選手最多HR記録を破る」と同様の見出し。「これまでの記録を持っていたマツイは175本を、ヤンキース7年、エンゼルスとアスレチックスとレイズで1年ずつの計10年のキャリアの中で打った」と報じ、大谷のペースの速さに着目していた。

また、同紙は「オオタニは元通訳イッペイ・ミズハラが関わった賭博スキャンダルがドジャースでのキャリアのスタートに影を投げかけたにも関わらず、また今年も力強い滑り出しを見せている」と大谷の精神力の強さも称賛していた。

大谷は23歳で海を渡り、松井氏がメジャーに移籍した時と同じ29歳で同氏の記録を塗り替えた。松井氏の10年目の4970打席目での175本に対し、大谷は7年目の2979打席目で176本目を放った。しかも2020年は新型コロナウイルスの影響による短縮シーズンで出場は44試合のみだっただけに、大谷の本塁打ペースの速さが際立っている。(Full-Count編集部)

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