香港当局がPwC調査、中国恒大の監査巡る内部告発報道で

[19日 ロイター] - 香港の会計・財務報告局(AFRC)は19日、中国不動産大手の中国恒大集団に関するプライスウォーターハウスクーパース(PwC)の監査業務を調査すると発表した。メディアで伝えられている内部告発の内容が対象になる。

香港上場企業の監査を行う会計士の監督機関であるAFRCは声明で、報道によって、中国恒大の監査の質を巡ってPwCの組織に欠陥が存在するのではないかとの重大な懸念が明らかになっていると述べた。

AFRCは、報道ではPwCが大事なポジションに適切な人物を配置していなかったとも言われており、これがPwCの監視機能を損なった可能性もあるとの見方も示した。

PwCは昨年初め、中国恒大の2021年の会計処理に絡む幾つかの事案に同意できないとして監査役を辞退している。

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