雨中の継続試合で力投するプロ注目の左腕、大牟田の境
◆高校野球春季九州大会1回戦 神村学園8―1大牟田(7回コールド)(22日・さがみどりの森)
大牟田(福岡)のプロ注目左腕、境利月(3年)は、今春の選抜大会に出場した神村学園(鹿児島)に8点を奪われ、継続試合となった初戦で姿を消した。
20日は2点を加えられて1―4とリードを広げられた5回2死二塁で雨のため中断。再開したこの日は最初の打者を三振に仕留めてピンチを切り抜けたが、6回に3点、7回に1点を失った。
2日とも雨の中での投球。「マウンドのコンディションが悪くて、滑ったりスパイクに土がつくのが気になったりしてしまった。条件は相手も同じ。自分の実力不足です」と力を出し切れなかった要因を挙げた。
雨中の継続試合という難しい試合になったが、9奪三振と「ドクターK」の片りんは見せた。「内角に投げて三振を取れた。内角の球は通用したと思う。夏までにもっと球速を上げて、シュートで左打者の内を攻められる投球ができるようになりたい」。サウスポーは夏の大会へ向けてレベルアップを誓った。