"ジェンダフリー"という言葉がかなり浸透している今でも、時代錯誤な差別思考を持っている人っていますよね。
なるべく関わらないよう距離を置けたらいいものの、親族であればそうもいきません。
筆者の友人A子が体験した、男尊女卑思考の伯父のエピソードをどうぞ。
伯父の"女性を下に見る発言"が嫌だった
うちの親戚では毎年数回、集まって食事会をするのが恒例になっていました。しかし、私はそれが苦手でした。
というのも、私の母の兄である伯父の差別思考が酷いから。
『女は黙って家事をすべてする』
『女は男に尽くすのが当たり前』
『女は男より目立ってはいけない』
そんな【男尊女卑思考】を毎回会う度にぶつけてくるので、いつもイヤな気持ちになっていたのです。
弟が結婚報告するも……
母がその度に注意してくれていましたが、伯父には響きません。
それでも、ほかの親族はみんな優しくて好きだったので、出席していました。
あるとき、私の弟が長年付き合っていた彼女との結婚を報告。
「ええ、びっくり！」
「おめでとう！！」
みんな、お祝いムード一色に。
伯父からもあたたかい言葉が弟にかけられると思っていたのですが......。
弟ではなく私を嘲笑ってきた！？
「ところでA子はまだなの？」
「歳ばかりとって、誰も結婚してくれないよ（笑）」
伯父は弟への祝福の言葉もないまま、私を嘲笑ってきたのです！
さすがにこれには一同ドン引き。
しかし、伯父本人はその空気に気づいていないようです。
「女が出世しても何もできないくせに」
「男よりもでしゃばるなよ？」
酔っ払っているとはいえ、仕事一筋で昇進もしている私はカチンときました。
そこで言い返そうとしたのですが......。
伯父の奥さんがまさかの反応を！
「A子ちゃんはA子ちゃんだから」
「あなた毎回酷すぎるわよ」
「さすがにありえないわ」
そう釘を刺してくれたのは、伯父の奥さん！
どうやら今まで“女だから”といちいち見下されてきたようで、鬱憤が溜まっていた様子。
唖然とする伯父に思いっきり怒ってくれたので、スカッとしました。
その後、我慢の糸が切れたのか、結局2人は離婚。
伯父は一気に老け、孤独で日々寂しい思いをしているそうです。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター：一瀬あい
