60代女性マダニに噛まれ入院 致命率約30%の危険 春から秋にかけて活動活発に

マダニに噛まれた福岡県内に住む60代の女性が発熱や嘔吐などの症状を訴え入院しました。マダニによる感染者が出たのは今年に入って初めてで県が注意を呼びかけています。

発熱や下痢・嘔吐などの症状

福岡県によりますと、4月15日、福岡県みやま市に住む60代の女性が発熱し、その2日後には下痢や嘔吐、倦怠感などの症状が現れました。

医療機関を受診した結果、マダニによる刺し口が確認され、女性は入院しましたが、症状は徐々に回復しているということです。福岡県内でマダニの感染者が確認されるのは今年に入って初めてです。

毎年60人~100人が感染

厚労省によりますと、日本では2013年にマダニが持っているウイルスの感染者が確認され毎年60人から100人程度の感染が報告されています。感染した場合の主な初期症状は発熱や全身の倦怠感などで日本国内での致命率は約30%にのぼっています。

草むらや藪では肌の露出少なくして

マダニ類の多くは、ヒトや動物に取り付くと、長ければ10日間以上血を吸い続けますが、刺されたことに気がつかないケースも多く確認されています。

マダニは春から秋にかけて活動が活発になるので、草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖や長ズボンなどを着用し、肌の露出を少なくするよう注意が必要です。

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