「親の学び」絵本から 青森・八戸市の子育て支援団体が制作 読み聞かせ動画配信も

「親の学び」を提供しようと制作したオリジナル絵本
オリジナル絵本を制作したパパママふぁいと協会のメンバーら
読み聞かせ動画を撮影するメンバーら

 子育て支援団体「パパママふぁいと協会」(青森県八戸市、下町三三夫代表)が県内各地の母親たちと協力して「親の学び」を後押しするオリジナル絵本を5種類制作した。子どもと一緒に楽しみながら、親としての心構えや子どもとの関わり方など子育ての気付きを得られる内容になっている。県内外の多くのパパやママに絵本を届けようと、ユーチューブで読み聞かせ動画の配信も始めた。

 絵本はふぁいと協会のメンバーによる調整・進行の下、昨秋から青森、弘前、八戸、むつなど県内各地の幼稚園や有志の母親ら約30人が、ストーリーの構想からイラストの作成までを担い完成させた。

 みんなと遊ばず一人で踊るわが子を見守っていたら一緒に踊ってくれる友達が集まってきた話や、苦手な野菜を食べられるよう楽しく歌いながら読む短編など、自身の子育て体験を基に創作。八戸学院大学短期大学部の差波直樹教授がオブザーバーで参加した。

 絵本は1種類につき50冊ずつ制作し、読み聞かせ団体などに無料で提供する。著作権フリーとしており、各団体に読み聞かせ動画の投稿を呼びかけているほか、今後は地元のユーチューバーらにも動画の撮影を依頼したい考え。動画はふぁいと協会のホームページから閲覧できる。

 下町代表は「親同士の交流に参加できないパパやママにも『学び』を提供できればと思い、絵本を制作してスマートフォンなどで見られる形にした。子どもと一緒に楽しみながら、気付いたことを子育てに活用してもらえたら」と話している。

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