テイラー・スウィフト「フォートナイト」のMVに登場する冷酷な科学者役は?

今年行なわれた第66回グラミー賞授賞式にて、年間最優秀アルバム賞に4度輝いた初のアーティストとなったテイラー・スウィフトが、その偉業を達成した『ミッドナイト』に続く通算11枚目のアルバム『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』を4月19日にサプライズ・リリース。翌20日は、フィーチャリング・アーティストのポスト・マローンと共演した「フォートナイト」のミュージック・ビデオが公開され、大きな話題を呼んでいます。

これまでと同様テイラー自身が監督を務めた本MVは、白黒の映画仕立て。「アンチ・ヒーロー」MVでの悪女メイクを彷彿とさせるテイラーが、鎖につながれて目を覚ます場面から幕開けます。「FORGET HIM」と書かれた薬を飲むシーンでも伺える通り、「フォートナイト」は結ばれなかった恋についての歌。薬を飲み、錠をはずされたテイラーが鏡を見ながら顔をぬぐうと、顔にはポスト・マローンと同じタトゥーが現れます。職場のシーンからはポスト・マローンが登場し、忘れられない混乱や悲しみ、そして2人が幸福に愛し合った“たった2週間”を象徴的に描いた映像が、繊細なデュエットともに展開。過ぎ去った恋に囚われる“拷問”と幸福の“2週間”が対照的に描かれる中、ストレートに歌われる「あなたを愛している」という表現が胸をしめつけます。

場面が変わり、科学者たちに囲まれ、実験台に再び拘束されたテイラー。冷酷な2人の科学者がボタンとレバーを操作して、彼女に電流を流します。叫び声を挙げるテイラーをポスト・マローンが助け、2人の歌唱の盛り上がりとともに、映像もクライマックスへ。燻りムードの物語を開放する重要シーンですが、この2人の科学者役は、なんと大物俳優のイーサン・ホークとジョシュ・チャールズ。カメオで出演した2人は共に、1989年公開の映画『いまを生きる』で主要な役で出演。この映画の原題は『Dead Poets Society』であり、アルバム『THE TORTURED POETS DEPARTMENT』からのオマージュであることが伺えます。イーサン・ホークは自身のInstagramで「DEAD POETS SOCIETY の“Todd”と“Knox”が、今、THE TORTURED POETS DEPARTMENTの博士号を取得しています。大変光栄です」とジョークを交えてコメントしています。

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