フラワー・トラベリン・バンド+50台のオートバイ+電子音のコラボ演奏が聴ける衝撃作『ビームで貫通』リリース

東京・池尻のレコードショップ「OMEGA POINT」と大阪のレーベル「エム・レコード」との共同企画の新作として、内田裕也が結成したフラワー・トラベリン・バンド(FTB)が1970年、幻のイベント〈ビームで貫通&マッド・コンピューター+ミニマル・サウンド・オブ・ライダー〉での貴重音源を収めた『ビームで貫通』が10インチ・レコードで5月29日(水)に発売予定となっています。

通称〈ビームで貫通〉は、前衛芸術家の吉村益信らがプロデューサーとなり、万博会場内の巨大スペース「お祭り広場」で敢行されたアート・イベント。そびえ立つ太陽の塔の前にしつらえた演奏ステージの周りをオートバイ50台がクラクションを鳴らして走り回り、アンプリファイドされたFTBの演奏とバイクの爆音、電子音、周囲をビームのように貫くサーチライト、電光掲示版のメッセージと巨大ロボットが渾然となった騒音のカオスで、万博管理サイドによりシリーズ化するはずだったもののたった1回で中止となった伝説の公演です。こうした事情から、長らく研究家の間でのみ存在をささやかれていた幻のイベントでの、FTBと50台のオートバイの爆音、そして電子音響などとのコラボ演奏という衝撃の音源に期待が掻き立てられます。

作品『ビームで貫通』は、CDに『ビームで貫通』のフル尺、10インチ・レコードに抜粋版を収録し、特注の見開きジャケットと特大掛け帯付きの仕様。10インチ・レコード + CDの通常版と、完全予約制作の10インチ・レコード + CD + CD-Rでの2形態での発売です。安田謙一のロック視点と、川崎弘二の電子音楽視点という、このイベントならではのクロス解説も必読です。

なお、エム・レコードは、4月27日(土)、28日(日)に東京・下北沢のBONUS TRACKにて開催される〈レコード・フェア at BONUS TRACK〉に出展します。詳細はBONUS TRACKの公式サイト、企画のpianola recordsのサイトをご確認ください。

© 株式会社シーディージャーナル