神戸の新アリーナ、エリア一帯の愛称は「TOTTEI」  VIP席、隣接公園には海と山望む“丘”も

「ジーライオンアリーナ神戸」夜景イメージ(One Bright KOBE提供)

2025年4月、神戸市中央区の新港第2突堤でオープン予定の多目的アリーナ「ジーライオンアリーナ神戸」を中心としたエリア一帯の愛称が「TOTTEI(トッテイ)」に決まった。開業まで1年となったのを機に、このほど運営会社「One Bright KOBE」(同市)が建設の進ちょく状況などとともに発表した。

【写真】アリーナ隣には、海と山を望む緑豊かな“丘”も。「気軽にピクニックして」と設計者

同アリーナは7階建て延べ約3万2300平方メートル、最大約1万人を収容する規模。プロバスケットボールチーム「神戸ストークス」の拠点となるほか、音楽ライブ、展示会、式典など多様なニーズに対応する。

同社の渋谷順社長によると、アリーナの建設工事は4割ほど進んでおり、開業後の週末は仮予約で埋まりつつあるという。渋谷社長は、愛称のネーミングについて「(新港の)くし形突堤は港湾施設として神戸の発展を支えてきた。過去への敬意とともに、これからエンターテインメントという新しい形で突堤を継承するとの思いを込めた」と話した。

「TOTTEI」は、アリーナと、隣接する公園などを合わせた約3万8000平方メートルのエリア。アリーナ4階には、施設全体を見渡せるぜいたくなVIP席やラウンジ、18の個室を設け、「ANAスカイビルサービス」(東京)が接客と施設管理を担当、結婚式・披露宴運営の「クレ・ドゥ・レーブ」(神戸市)が食事を提供する。

公園「TOTTEI PARK」には、「緑の丘」を模した建築物を建てる。“丘”の上からは神戸の海と六甲山の山並みを一望でき、丘の下(建築物内部)には、全天候型の多目的スペースを設置。レストランやクラフトビールを醸造するブリュワリーなども入る。公園への入場は無料。

渋谷社長は「地域の皆さんに主体的にこのエリアに関わってもらい、イベントなどに利用してほしい。にぎわいが生まれ、市民の皆さんにアイデンティティーを感じてもらえる場所になれば」と期待を寄せた。

「TOTTEI」はJR三ノ宮駅から南へ徒歩約20分のウォーターフロント地区。近隣には劇場型水族館「アトア」や生活雑貨通販大手の「フェリシモ」本社、ホテルなどがある。今後、プレジャーボートが停泊するマリーナなども整備予定で、同地区全体で大規模な開発が進む。

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