Ayumu Imazu、東名阪ツアー完遂 世界へ示した“圧巻のライブパフォーマンス”「もっと上を目指していきます」

Ayumu Imazuが、東名阪を巡ったツアー【AYUMU IMAZU TOUR 2024 “EYE TO EYE”】を完走し、オフィシャルのライブレポートが到着した。

【AYUMU IMAZU TOUR 2024 “EYE TO EYE”】の2本目、4月14日に開催された東京・昭和女子大学 人見記念講堂公演はキャリア史上最大キャパとなるホールでのステージとなった。ちょうど1年前に【Ayumu Imazu Live 2023 “knock knock”】と題して立った東京・恵比寿 LIQUIDROOMと比較すれば、そのキャパは約2倍。この日は順調に活動の規模を拡大させているAyumuの勢いを強く実感させる圧巻のライブとなった。

街中をクールに歩くAyumuの姿に、これまでリリースされてきた楽曲のMVのシーンがオーバーラップするオープニング映像。その最後には“I to I”の文字が浮かび上がり、それがツアータイトルでもある“EYE TO EYE”にモーフィングする。その場にいる一人一人と真っ直ぐに向き合い、目と目を合わせてパフォーマンスするーーそんな意志を強く感じさせる幕開けだ。ステージを覆う紗幕にAyumuのシルエットが大きく映し出されると会場は割れんばかりの歓声に包まれる。

「どうもAyumu Imazuです。今日は最後までブチかましていきましょう。Let’s Go!」

そんな挨拶をきっかけに幕が落とされると、ステージにAyumuと男性ダンサー6人が登場。1曲目となる「ATARI」から猛烈なテンションのパフォーマンスで会場を大きく沸かせる。曲中の“アイヤイヤイヤイ”のフレーズでは大合唱が巻き起こり、Ayumuから放たれるポジティブでハッピーなバイブスを楽しく共有。続く「Don’t Mind Me」では太いビートとAyumuのグルーヴィーなボーカルにオーディエンスのクラップが重なることで最高の景色が生まれていく。

3曲目にプレイされたのは「Butterfly」。バウンスするビートの上で響く艶っぽいボーカルが観る者を心地よく魅了していく。「Over You」では、逆光の中に浮かび上がる7人のシルエットが印象的なイントロを経て、ファルセットを多用した繊細なボーカルを披露。かと思えばドロップ部分でアグレッシブなダンスを叩きつけ、割れんばかりの歓声を巻き起こす。Ayumuが随所で見せるキレキレなダンスは、彼のアーティスト性や人柄を鮮烈に伝えてくれる、実に饒舌なものだ。

MCでは、2階席までびっしりと埋め尽くされた会場をうれしそうに眺めながら、「見えてるよ!」「ちゃんと見えてるからね!」と一人一人と目を合わせながらコミュニケーションを取っていく。女性陣に負けないほどに大きな声を上げる男性ファンからのリアクションに喜びを見せつつ、「俺のライブはお祭りやと思ってくれて大丈夫です」という一言を投げかけてライブは次のパートへ。

頭上に上げた両手をあおいでみたり、クラップで楽曲を彩ってみたりと、強い一体感を生み出した「Problem」。エモーショナルなダンスとともに届けられたのはラブソング「HONEYCOMB」。曲の間奏、Ayumuはオープニングから纏っていたブルゾンを脱ぎ、黒のノースリーブ姿に。それほどまでに会場の熱気が高まり続けていたということだ。イントロでハンズアップを促し、その手を左右に振る動きをレクチャーした後で披露されたのは「Lonely Boy」。そこで生まれた光景は、曲が持つせつなさをあたたかく包み込んでいた。

続くMCでは、ステージバックのモニターに映る自分の顔を見ようと何度も急いで振りむきつつ、「絶対に間に合わへん。自分の顔めっちゃ見たいけど(笑)」とファニーな一面を見せるAyumu。それに対し、客席からは「かわいい!」の声が飛ぶ。スキルフルなパフォーマンスとともに、こういった素の表情もまたAyumuが多くの人に愛され続ける大きな要因であることは間違いない。

その後はステージ上に用意されたピアノを使った弾き語りで未発表のバラード曲を披露。Ayumuのレパートリーにはダンス曲が多いが、バラードは自身のルーツのひとつであり、大切な一部であるという思いから2023年の最後に作られたという、リリース未定の楽曲。繊細なピアノの音と共に響いた情感に満ちたボーカルはAyumu Imazuというアーティストの無限の可能性を感じさせるに余りあるものだった。そこからの流れで「Sunshower」も弾き語りスタイルでスタート。音源とは違った表情を感じさせつつ、中盤からはトラックが加わり、スタンドマイクで歌を届けていく。天井から床までを貫く幾筋もの光の中で歌う美しいシーンは強いインパクトを残した。

ダンサー6人による「Dance Break」を経て、ライブは後半戦に突入。笑顔で「騒げ!」と煽った「Light Up」。客席に向けてバズーカをぶっ放しつつ、サビではタオルを振り回して大きく盛り上がった「RUN FOR YOU」。オーディエンスとともに高いジャンプを繰り出して会場を揺さぶった「ACCHI KOCCHI」。男性ダンサー6人に、女性ダンサー7人を加えた豪華な編成でプレイされた「Tangerine」と、キラーチューンの連発にライブは言葉にできないほどの興奮状態に。そして、本編ラストに用意されたのは、AyumuがTikTokにアップしたデモ音源に、ダンサー・タイガが振りを付けたことで、世界中で大きなバズを生み出した「Obsessed」。「世界で活躍するアーティストになりたい」という幼い頃からの大きな夢をあらためて意識するきっかけになったという大切な1曲を、クライマックスにふさわしいテンションで披露していく。観客たちもキャッチ―な振りを共に楽しむという最高の多幸感を味わいながらライブはエンディングを迎えた。

アンコールでは、ドラマ『恋をするなら二度目が上等』のED主題歌に起用されている、3月20日に配信リリースされたばかりの新曲「BANDAGE」をライブ初披露。そして、Ayumuへの愛を込めたクラップが鳴り響く中、どんな時でも“迎えに行くよ”というあたたかなメッセージを届けた「Colors」でこの日のライブは大団円を迎えた。最後に「これからもっと上を目指していきます」という力強い決意を伝えてくれたAyumu。その意志は日本を軽々と飲み込み、世界に向けて大きく羽ばたいていくはずだ。彼が見据える“Super Star”への歩みはここからさらに加速していくのだろう。

TEXT:もりひでゆき
PHOTO:Taichi Nishimaki

◎【AYUMU IMAZU TOUR 2024 “EYE TO EYE”】
<Setlist>
1. ATARI
2. Don’t Mind Me
3. Butterfly
4. Over You
5. Problem
6. HONEYCOMB
7. Lonely Boy
8. 未発表曲
9. Sunshower
10. Light Up
11. RUN FOR YOU
12. ACCHI KOCCHI
13. Tangerine
14. Obsessed
EN1. BANDAGE
EN2. Colors

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