課題はラスト18ホール 畑岡奈紗は次週優勝コースへ

課題は最終日の18ホールだ(撮影/村上航)

◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 最終日(21日)◇ザ・クラブ at カールトンウッズ(テキサス州)◇6889yd(パー72)

18番のセカンドショットから第3ラウンドを再開した畑岡奈紗は、ここで25m近いバーディパットを沈めた。最終ラウンドは8位からスタート。5打差の首位を追ったが、前日の大雨の影響で状態が変わったコースに苦しめられた。

同世代の勝みなみと同組で、日本勢最上位争いも(撮影/村上航)

開幕前から硬く仕上がっていたグリーンは「軟らかかった。追い風だと転がりもある程度あると思っていたけど、パッティングのイメージよりも伸びていかずにショートするところが多かった」。8番(パー5)では意を決して打ったイーグルパットがカップに届かなかった。ショットでチャンスを作ったホールで「決められなかったのは残念」と惜しむ展開になった。

さらに悔やんだのは4つスコアを落としたバックナイン。12番(パー3)はティショットをバンカーに入れ、2オン2パット。さらに14番でボギーを重ねると、15番では1m、16番は3m弱のパーパットを外して3連続ボギーを喫した。

大きく振るように意識してショット力は上々に(撮影/村上航)

結局最終ラウンドは「75」で通算3アンダーの13位。単独首位で最終日を迎えた昨年の「全米女子オープン」でもバックナインでボギー4つをたたいて「76」と失速。4位に終わって念願のメジャー初制覇に手が届かなかった。今大会も「前半になかなか伸ばせない中で後半4つボギーが来てしまった。それが今後の課題だなと思います」と反省を口にした。

長い一日だった(撮影/村上航)

「今週は大きいクラブでコントロールしてうまくいったのがすごく良かった。そこは収穫だと思うし、コースでできればこれからも自信をもってできる」という手応えもある。

次週「JMイーグルLA選手権 presented by プラストプロ」の会場カリフォルニア州ウィルシャーCCは、2022年にツアー6勝目を飾ったコースでもある。優勝はまさに同大会から遠ざかっており、「苦手意識もあったけど、勝ってから成績は良くなっている。LA(ロサンゼルス)で勝てるようにしたい」と昨年11位で終えた試合に期待をのぞかせた。(テキサス州ザ・ウッドランズ/石井操)

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