マレーシア、東南アジア最大のIC設計拠点計画 各国企業誘致へ

[クアラルンプール 22日 ロイター] - マレーシア政府は22日、東南アジア最大の集積回路(IC)設計拠点を建設する計画で、各国のハイテク企業や投資家を誘致するため減税や補助金、ビザ(査証)免除などの優遇措置を講じると発表した。

政府はクアラルンプールを地域のデジタルハブにすることを目指しており、2030年までにグローバルスタートアップ・エコシステムランキングで上位20位に入ることを目標として掲げている。

イブラヒム首相はIC設計拠点について、マレーシアが半導体の組み立てや検査といったバックエンド(後工程)だけでなく、価値の高いフロントエンド(前工程)の設計部門にも注力するための取り組みだと説明した。

マレーシアは世界の半導体の検査とパッケージングで約13%のシェアを確保している。

イブラヒム首相は、IC設計拠点では各国の主要企業が操業する見込みで、英半導体設計アームなどグローバル企業と協力する計画だと述べた。

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