HR1位以外にも…トラウトの衝撃数値「1.125」 元同僚が予感する“ベストシーズン”

エンゼルスのマイク・トラウト【写真:ロイター】

元同僚のクリス・ヤング氏が分析…低めに対する長打率は1.125

■レッズ 3ー0 エンゼルス(日本時間22日・シンシナティ)

エンゼルスのマイク・トラウト外野手が快調なスタートを切った。21日(日本時間22日)終了時点でリーグトップの8本塁打をマークしている。MVP3度受賞のスーパースターは近年、故障に泣かされていたが元同僚が好調の要因を分析。怪我なく過ごせば「ベスト版が見られるかもしれない」と語った。

トラウトはここまで打率.244、8本塁打、5盗塁、OPS.904。昨年は82試合出場にとどまるなど故障に苦しんできたが、かつての輝きを取り戻しつつある。米メディア「MLBネットワーク」の番組に出演した元同僚のクリス・ヤング氏は、好調の要因に低めのボールを打ちまくっていることを挙げた。

低めに対する長打率が昨年は.654だったが、今季は1.125と大きく改善。「これだけ低めを打ってるのに、バッテリーは低めに投げ続けるんだ。まるでトラウトにクッキー(おやつ)をあげているようなものだ」とヤング氏は語る。

さらに変化球への空振り率が異常に低いと解説。変化球に対する空振り率はMLB平均が35%程度だが、トラウトは7.9%だという。「ストライクでもボールでも、変化球を振ったら、ほとんどとらえているに等しい」と感嘆した。

40歳のヤング氏はMLB通算1465試合出場で1109安打をマーク。2018年にエンゼルスに在籍した。トラウトの現状について「投手陣は攻め方を見直して、たとえば高めに直球を投げる必要があるが、それにもトラウトが修正できたらリーグは困ったことになる。今年はトラウトのベスト版が見られるかもしれない。怪我なくシーズンを送ることができれば、その可能性はある」と太鼓判を押した。2014、2016、2019年にMVPを受賞したスーパースターが初の本塁打王に輝くか。その打棒が注目される。(Full-Count編集部)

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