リバキナが今季3勝目「最初から最後まで本当にいい仕事ができた」。3名のトップ10を破ったコスチュクを圧倒[ポルシェ・テニス・グランプリ]

リバキナ「厳しい試合を戦い抜いて決勝進出できている」と前半戦の戦いぶりに誇り

女子ツアー「ポルシェ・テニス・グランプリ」(ドイツ・シュツットガルト/WTA500)シングルス決勝が現地4月21日に行われ、第4シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン/世界ランク4位)が、マルタ・コスチュク(ウクライナ/同27位)を6-2、6-2で下して今季3勝目。「厳しい試合を戦い抜いて決勝に進出できている」とこの4ヵ月を誇った。

シーズン開幕戦を制した24歳のリバキナは、全豪オープン2回戦で敗れたものの、WTA500アブダビで今季2つ目のタイトルを奪取。今大会がクレーコート・シーズン初戦となった。

今大会はトップ10から8名が出場するハイレベル。初戦となった2回戦では世界ランク19位のベロニカ・クデルメトワを7-6(3)、1-6、6-4とフルセットで下すと、準々決勝で同14位のジャスミン・パオリーニ(イタリア)を6-3、5-7、6-3、準決勝で3連覇を狙った第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/同1位)を2時間49分の激闘の末に6-4、4-6、6-3と、タフな戦いを制して今季4度目のツアー決勝に進んだ。

決勝の相手は、ジャン・チンウェン(中国/同7位)、ココ・ガウフ(アメリカ/同3位)、マルケタ・ボンドロウソワ(チェコ/同8位)といったトップ10を破って勝ち上がったコスチュク。だが、リバキナは問題にしなかった。

第1セット第1ゲームからコート深くに配球されたストロークで幸先よくブレークすると、その後もエースこそないものの的確にコースをついたサーブとコスチュクを左右に揺さぶるストロークで主導権を握った。

チャンスを与えることなく6-2でセットを奪い、第2セットも最初のサービスゲームでリード。試合を自分のペースで運んだリバキナは第7ゲームで2度目のブレークに成功し、1時間9分で勝利を収めた。

「この1週間を通してプレーしたすべての試合、特に決勝でのプレーに満足している。とても堅実だった」と大会を振り返ったリバキナ。「マルタは前に出てきて、早い攻撃を仕掛けてくる。焦らず、角度をつけようと集中していた。(クレーコートで)ボールが来るのが遅いから強打したくなってしまうけど、とにかく我慢することを心がけていた。最初から最後まで本当にいい仕事ができた」と、自画自賛のプレーが決勝でできたと語った。

これで今季3つ目のタイトルとなり、マッチ勝利数もシフィオンテクと並んでトップタイの26勝目。この4ヵ月で誇りに思うことを問われ、「安定性ね。これらの大会を最後まで戦い抜いているの。時差ぼけやサーフェスの変化などに対応するのは本当に大変なこと。でも今のところ厳しい試合を戦い抜いて決勝進出できていることをうれしく思っているわ」と語った。

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