ロシア、ウクライナ東部要衝近くに進軍と発表 「前線状況改善」

[21日 ロイター] - ロシア国防省は21日、ウクライナ東部の要衝チャソフヤールに向かって進軍し、ボフダニフカ集落を掌握したと発表した。

声明で「集落を完全に解放し、前線沿いの状況が改善した」としている。同集落はロシアが支配するバフムトのすぐ西に位置。要塞化された丘の上の町チャソフヤールはさらに西約5キロにあり、ウクライナ軍の前線砲兵拠点としてクラマトルスクやスラビャンスクなど地域の一部都市の保護機能を果たしている。

ロイターはロシア側の発表を独自に検証できていない。

ウクライナ側からボフダニフカに関するコメントは出ていない。

ウクライナのゼレンスキー大統領は21日に放送されたNBC番組のインタビューで、米国に600億ドル規模の対ウクライナ支援法案の速やかな法制化を要請。ロシアが第2次世界大戦における対ナチスドイツ戦勝記念日に当たる5月9日までにチャソフヤール占領を狙っているという見方を改めて示した。

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