井岡一翔 マルティネスと7・7WBA&IBF統一戦「ベルトではなく選手に興味」

井岡一翔(左)とフェルナンド・マルティネス

ボクシングのWBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(35=志成)とIBF同級王者フェルナンド・マルティネス(32=アルゼンチン)の2団体王座統一戦(7月7日、両国国技館)の発表会見が22日、都内で開かれ、出席した両選手が意気込みを示した。

井岡はWBC同級王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との王座統一戦を熱望していたが、エストラーダがIBF・WBOフライ級統一王者ジェシー・ロドリゲス(米国)と6月に対戦することになり消滅。16勝(9KO)無敗のマルティネスと統一戦を行うことになった。

井岡は統一戦実現の難しさと、エストラーダの次の選択肢がマルティネスであったことを説明し、「こうして統一戦ができるのは特別。相手にも感謝しています」とこの一戦を歓迎。マルティネスも「待ち望んでいた試合。感謝します」と話した。

井岡には日本初の5階級制覇の期待もある。だが、「思い浮かべることはありますが、まだ先のこと。次の試合もそうですし、この階級で自分が戦いたい相手と戦って(最強を)証明することができてからのこと。そこまでの発言はできない」と、当面は現在の階級での戦いに専念する考え。続けて、「ベルトに興味があるのではなく選手に興味がある。まずはこの試合でベルトを2本取ってエストラーダ選手と3団体統一戦ができたらいいと思いますが、指名試合もあると思いますし、目の前のことをクリアして、次の試合も実現できると思う」との思いを語った。

マルティネスの印象については「スタイルはファイターで距離が近い。接近戦が強い印象」と話し、「彼の距離で打ち勝たないと止めることができない。彼が得意とする距離で打ち勝って、KOできたらいい」と戦いをイメージ。一方のマルティネスは「井岡はボクサーとして正しいスタイルだ」と評価し、「私も自分のスタイルを気に入っている。足を使って逃げない。正面から戦う。自分のよさをすべて出したい。血を呼ぶかもしれない。アルゼンチンにタイトルを持って帰りたい」と意気込んだ。

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