辻井伸行 世界最古クラシックレーベルとグローバル専属契約、日本人ピアニスト初

 イベントに登壇した(左から)ユニバーサル・ミュージックの藤倉尚社長、辻井伸行、ドイツ・グラモフォンのクレメンス・トラウトマン社長

 ピアニストの辻井伸行(35)が22日、東京・サントリーホールブルーローズで記者会見を行い、1898年にドイツで創設された世界最古のクラシック専門レーベル「ドイツ・グラモフォン」とグローバル専属契約を結んだことを発表した。

 同レーベルと日本人ピアニストのグローバル契約は辻井が初めて。来年初頭に第1弾アルバムをリリース予定で、ピアノ作品の中でも高度な技巧が要求されるベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ第29番《ハンマークラヴィーア》」が含まれる。

 辻井は「僕は子供の時からドイツ・グラモフォンをたくさん聞き、素晴らしいアーティストの音楽を聴いて育ってきた。こうやって契約できて非常に光栄ですし、嬉しいとともに責任感も感じていますし、今まで以上に素晴らしいCDを作りたい。デビューアルバム(に含まれる曲)は非常に大曲で難しい曲ですが、歴史に残るようなCDにしていきたい。皆さんが期待して応援して下さっているので、これからも精進してもっと頑張らないとなという気持ち。世界への第一歩として、新たなスタートラインに立てた」と契約を喜んだ。

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