【旬食材】国産の旬がやってきた!自分好みを見つけるためのパクチーの選び方を野菜ソムリエが解説

パクチーと言えば、かつてはほとんどが輸入品で店頭に並んでいないスーパーも多かった野菜ですが、2016年にブームがわき起ったのをきっかけに、現在では食べやすい国産品も増えています。

輸入ものは1年をとおして出回っていますが、国産のものが旬を迎えるのは3月から5月にかけて。
パクチーを料理に使ってみたいけどちょっと苦手かも…という人にとってチャンスの時期です。

今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、好みにあわせたパクチーの選び方を教えてもらいます。

国産品と輸入品の違い

パクチーは独特な香りと味が苦手…という人もいるのでは。
たしかに輸入されてきたパクチーはいわゆるエスニック食材特有の風味が強く、食べづらいと感じる人も多いと思います。

一方で、最近増えてきている国産のパクチーは、日本人にも食べやすいよう、風味がマイルドで、みずみずしくフレッシュなものが多いのが特徴。
そのため、パクチー料理を試してみたいけど独特な風味が苦手!という人は、スーパーで買うときに国産を選ぶのがおすすめです。

もちろん、「あの独特の香りが好きだ!」という人は、輸入品を選ぶことでパクチーらしさを存分に味わうことができます。

見落としがちな茎に注目!

店頭でパクチーを選ぶとき、輸入品にしても国産品にしても、もちろん葉がしおれていないのは大前提ですが、茎にもぜひ注目してください。

茎が太すぎると固い場合が多く、生では食べづらくなってしまいます。
一方で、鮮度が落ちてやせ細っている場合もあるため、「茎が細いけれどもちゃんとピンと張っている」状態のものを選びましょう。

根っこがついたものもおすすめ

スーパーに並ぶパクチーのなかには、根つきで売っているものもあります。
じつは本場タイでは、パクチーは葉や茎だけでなく根っこまで食べるのが一般的で、葉や茎よりも強い香りが楽しめる部分です。

食感も独特で面白いので、もともとパクチーが好きだったり、パクチー料理に興味があったりする場合は、ぜひ根っこがついたものも選んでみてください。

食べやすくなったパクチーを楽しもう

独特な風味が原因でかつてはちょっと近寄りがたい食材だったパクチーですが、国産品が広く出回るようになったことで、ぐんと扱いやすく、試しやすい食材になりました。
とくに3月から5月にかけては国産のものが旬を迎え、新鮮でみずみずしいパクチーを味わえるチャンス。

パクチーはいつもの肉料理(豚・鶏・牛いずれも合います)に刻んで加えるほか、あるいはおにぎりに混ぜ込むといつもと違う味が楽しめます。
今まではちょっと敬遠していた…という人も、ぜひこの機会に味わってみてください。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。
編集/サンキュ!編集部

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