視覚障害者の学習支援に城のジオラマ製作 松山南高生に市が感謝状

松山城のジオラマを製作し、野志克仁市長(左から3人目)から感謝状を受け取った松山南高校の物理部(現・自然科学部)の生徒=22日午前、松山市末広町

 視覚に障害のある児童生徒の学習支援に役立ててもらおうと松山南高校の物理部員(現・自然科学部)が製作した松山城のジオラマが完成し、松山市は22日、同市末広町の同校で2、3年生5人に感謝状を贈った。松山城の全体像や特徴を触って学べるジオラマは、修学旅行で同市を訪れる特別支援学校などに事前資料として貸し出す。

 生徒は設計図を作成し、3Dプリンターで作ったパーツを組み合わせた。製作には松山盲学校の生徒の意見も取り入れ、東西南北を伝える点字を付けるなどして、約半年かけて3月に完成させた。本年度は道後温泉のジオラマ製作に挑戦する。

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