ドイツ産業連盟、今年の鉱工業生産減少を予想 輸出低迷へ

[ベルリン 22日 ロイター] - ドイツ産業連盟(BDI)のジークフリート・ルスブルム会長は22日、今年の鉱工業生産が再び減少する可能性が高いと指摘、輸出も低迷するとの見通しを示した。

同会長は世界最大級の産業見本市「ハノーバー・メッセ」で「ドイツ産業はコストと需要のショック、エネルギー高騰、インフレからまだ立ち直っていない」と述べた。

BDIは今年の鉱工業生産を1.5%減、輸出を横ばいと予想した。昨年の鉱工業生産も1.5%減だった。

同会長は「緩やかな回復は見込まれるが、思い違いをしてはならない。全体としては生産はここ数年、懸念すべき減少傾向を示している」と述べた。

ドイツ機械装置産業連盟(VDMA)も海外受注の減少は底を打ったが、今年は引き続き生産の減少が予想されるとし、従来予想の4%減を維持した。

VDMAのカール・ホイスゲン会長はハノーバー・メッセで「マイナス要因が依然として目立つ」と述べた。

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