開発者ら自身による約32年ぶり復活に向け瞬く間に約5,500万円の支援…90年代の伝説的宇宙戦争RPGの「続編」クラウドファンディング開始

開発者ら自身による約32年ぶり復活に向け瞬く間に約5,500万円の支援…90年代の伝説的宇宙戦争RPGの「続編」クラウドファンディング開始

Steamで無料配信されているゲーム『Free Stars: The Ur-Quan Masters』を手がけるゲームデベロッパーPistol Shrimp Gamesは、同作の続編となる『Free Stars: Children of Infinity』制作に向けてのクラウドファンディングを2024年4月16日にKickstarterで開始しました。

約32年ぶりの続編に向けてのクラウドファンディング。ストレッチゴールを次々と達成中

『Free Stars: The Ur-Quan Masters』

『Free Stars: The Ur-Quan Masters』は、1992年に登場し、1994年に3DOに移植された宇宙戦争RPG『Star Control II: The Ur-Quan Masters』の移植版です。3DO版のソースコードはオープンソースとなっており、そのソースコードを基にWindows向けに移植したゲームとなります。余談ですが、3DO版は日本でも『スターコントロール2 ア・クアン・マスターを打倒せよ!』としてBMGビクターがローカライズしており、日本の声優によって吹き替えが行われています。

一時期『Star Control』シリーズは権利関係での訴訟やいくつかの権利の移転、ナンバリング続編の不振などに見舞われシリーズの存続が難しい状況にありましたが、記事執筆時点で版権を所有しているStardock Entertainmentから初代作のリメイクとして『Star Control: Origins』が2018年に発売され話題となりました。その後も同社が『Star Control II』のオリジナル版を含めシリーズの販売を継続しているため、今回の作品のタイトルが『Star Control』から『Free Stars』に変更されたのはその影響とも見られます。

『Star Control II』からおよそ32年ぶりの続編となる『Free Stars: Children of Infinity』では、数十種類の異星人が登場して壮大なストーリーが展開される、マルチプレイにも対応したアドベンチャーモード、友人やAIを相手に楽しめるタイマン勝負の対戦シナリオ、そしてキーボードやコントローラーのサポートが実装されることが予告されており、クラウドファンディングによるストレッチゴールを達成すればより増えていくとのことです。


『Free Stars: Children of Infinity』のクラウドファンディングは2024年5月18日までの予定で、本記事を執筆している2024年4月22日昼現在では日本円で約5,500万円を集めておりミニマムゴールは達成したほか、複数言語の対応などのストレッチゴールも達成しています。なお、本作が日本語に対応するかどうかは現時点では不明です。

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