桜、富士山、漢字など…大谷翔平が完璧スイングで到達した日本人最多176号。彩り鮮やかな日本風の米演出が脚光!

記念すべきメモリアル弾を粋な演出で称えている。

現地4月21日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でニューヨーク・メッツと対戦した。大谷翔平は「2番・指名打者」でスタメン出場し、3回の第2打席に今シーズン第5号となる2ランホームランを放ち、メジャー通算176本目に到達。松井秀喜氏のMLB日本人最多記録を抜き、歴代単独トップに浮上した。

まさに完璧な一発だった。大谷は3回1死一塁の場面で、1ストライクからの2球目。相手右腕エイドリアン・ハウザーが投じたスライダーが甘く真ん中にきたのを見逃さず、鋭くスイング。捉えた瞬間に大谷はホームランを確信し、打球の行方を追ってゆっくり歩き始める。そして、スタンドに入るのを確認すると右手をあげてダイヤモンドを1周。スーパースターは涼しい顔で、ファンの声援に応えた。
大谷の記念すべき一発に、球団は早速反応を示している。

ドジャース公式SNSは日本を意識した粋な画像を用意し、日本人スラッガーの偉業を祝福。バットを持って構える大谷の背景には日本語と英語で『大谷翔平』の名前が刻まれ、通算本塁打数となる大きな「176」の文字。桜の花びらがひらひらと舞い、奥には富士山がそびえていた。文面は「歴史。」から書き始め、「おめでとう、ショウヘイ。日本生まれのMLB選手のなかで、最も多くのホームランを打った」と祝福のメッセージを添えた。

球団だけではない。米放送局『Fox Sports』は日の丸をイメージしたような背景に、『幸福』『寿司』『真理』の漢字が見受けられ、左上には同じく日本の象徴である富士山が描かれていた。こちらの文面には「ショウヘイ・オオタニの歴史。ヒデキ・マツイを抜き、MLB日本人最多ホームランの記録を更新!」と記し、日本人メジャーリーガーの歴史を塗り替えた瞬間を称えた。

大谷はこの試合で、ホームランを含む3打数2安打2打点の大活躍。打率を.368まで上げ、メジャー全体で首位に浮上。さらに35安打、二塁打11本も両リーグ最多をマークしている。

偉大なメジャーの先輩である”ゴジラ”の記録を抜き、背番号17の勢いはますます手がつけられない。

構成●THE DIGEST編集部

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