七面鳥のベビーラッシュ 復「コー」のシンボルとして 石川県・輪島市

石川県輪島市門前町特産の七面鳥がいま、ベビーラッシュを迎えています。地震を経た復「コー」のシンボルとして、飼育に熱がこもっています。輪島市門前町の山あいにたたずむ七面鳥の鶏小屋。

阿岸の七面鳥・大村正博さん(72)
「あの柱が立っているようなんですけど結局土台から外れちゃってるので、下から柱を補強した感じです。」

七面鳥の産地は北海道、高知県、そして石川県と国内で3か所だけ。貴重な輪島「阿岸の七面鳥」の代表を務める大村正博さんが、発災当時をこう振り返ります。

大村さん
「1日はみなさん避難したのでそっちの方に神経行って、七面鳥は頭から飛んで、大村さん七面鳥大丈夫?と言われ見にきた。七面鳥一斉に鳴くのでこの声でホッとした。」

小屋は大きな揺れで潰れかけましたが、新たに支える柱を追加し同じ場所で飼育を続けています。

どのくらい卵生まれましたか?
大村さん「今でもう2000個近く。今年は多い。4月は温度高いのでひなには最高の温度。眠っているのを見ながらこっちが心癒されている。」

地震の影響で輪島産の食材が減っている中、なんとか生産量を伸ばそうと、今年は3000匹のふ化を目指します。

大村さん
「負けてたまるか、なにくそという気持ちで生産に力を入れる。輪島の七面鳥も頑張っているよ、被災された飲食の手助けになればと思って増産したい。」

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