坂元所属の2部コベントリー、マンU相手に0-3から大逆転まであと半歩! 監督が世紀の大激闘に手応え「歴史にその名を刻んだ」

現地時間4月21日に開催されたFAカップの準決勝で、坂元達裕(怪我でメンバー外)が所属する2部のコベントリーは、マンチェスター・ユナイテッドとウェンブリーで対戦。3-3でもつれ込んだPK戦の末に敗れ、決勝進出を逃した。

クラブ史に残る大逆転劇まであと一歩だった。格上の名門相手に58分までに3失点。一方的な展開だったが、そこから怒涛の反撃を続け、71分にエリス・シムズ、79分にカラム・オヘア、そして90+5分にハジ・ライトがPKでゴール。最終的に敗れはしたものの、PK戦まで食い下がり、フットボールの聖地を熱狂させた。

確かな手応えは、試合後のコメントからも分かる。クラブ公式サイトによれば、マーク・ロビンス監督は試合後、「彼らはこのフットボールの試合でカムバックを果たし、このフットボールクラブの歴史にその名を刻んだ。自分たちを誇りに思うべきだ。ただ、それを完遂できなかったのは本当に残念だ」と熱く語った。

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そして54歳のイングランド人指揮官は、120分超の激闘に関しては、次のように振り返った。

「0-3となり、そこから巻き返すのは長い道のりだと思ったが、私たちは勢いをつけ始め、エリスのゴールで自信を得た。右サイドで本当に良い形を作り、エリスが優れたフィニッシュで流し込んでくれたね。次のゴールは興味深いもので、カラム・オヘアのディフレクトしたシュートが(GKアンドレ・)オナナの頭上を越えた。

その後、私たちはさらに選手を交代し、ゲームにインパクトと影響力をより与え、よりクオリティとコントロールを高めようとした。交代した選手たちはみんな素晴らしかった」

延長戦の終了間際には、途中出場のビクター・トープがネットを揺らした。しかし、ぎりぎりオフサイドとなり、得点は認められなかった。

「我々はペナルティで同点に追いついた。ライトの素晴らしいシュートだったね。そして延長戦の終了20秒前、勝ち越しゴールかと思われたが、爪先のオフサイドだった。なんて不運なんだ」

コベントリーは2部で現在8位。残り4戦で昇格プレーオフ出場圏内の6位、ノーリッジとは9ポイント差と非常に厳しい状況ではあるが、今回以上のビッグサプライズを起こせるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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