「野球とベースボール:太平洋を越えた日米の野球交流」開催決定

ニューヨーク州クーパーズタウンにあるアメリカ野球殿堂博物館が、2025年7月から特別企画展「野球とベースボール:太平洋を越えた日米の野球交流」を開催することが、東京のアメリカ大使公邸で発表された。同博物館で1ヶ国に特化した企画展が行われるのは初めて。その初めての国に日本が選ばれた。

1939年の開館以来、ベースボールの歴史を紡ぎ、MLBプレーヤーにとっての聖地となっているアメリカ野球殿堂博物館。2025年7月からその聖地で特別企画展「野球とベースボール:太平洋を越えた日米の野球交流」が開催されることが発表された。

ラーム・エマニュエル駐日米国大使は今回の企画展に関して「(シカゴの)リグレー・フィールドの近くに住んでいて、ベースボールを心から楽しんでいました。日本人選手は数十年にもわたり、日米共通の国民的スポーツの発展に大いに貢献してくれました。スポーツは国と国とをつなぎ、友情をさらに強めるものです。多くの日本人選手が活躍していますが、多くの先人がいたことを忘れてはいけません。先人の礎(いしずえ)のうえに今の活躍があります」と語った。

今回の発表のために来日したアメリカ野球殿堂博物館のジョシュ・ラウィッチ館長は「この革新的な展示は、4つのテーマに分けて両国の野球交流について焦点を当ててまいります。まずは、日本からアメリカに渡って大成功された優れた日本人選手たち。逆にアメリカから日本に渡って大活躍されたアメリカの選手たち。また、アメリカに行って試合をした日本のチーム。そして最後は日本に来て数々の試合を行ったアメリカのチームです」と説明。今回の発表の場では、同博物館の貴重なコレクションの一部もお披露目された。

会見に来賓した「マッシー」こと村上雅則氏は「アメリカでは非常にいい思いをさせてもらいました。今でも心のなかに『あんなところでゲームができたんだな』という想いがあります。現役のころは『日本人は行ってくれるな』と思ったんですけど、引退が近づいてきたころに『誰か日本人の選手がMLBでプレーしてほしいな』と思いましたね。今は多くの選手がプレーしているので、幸せです」と当時を振り返った。

2025年は日本人選手の歴史に新たな1ページが加わるかもしれない。イチローの殿堂入りが確実視されているからだ。1月に投票が行われ、殿堂入りを果たせば、この企画展が開催される同博物館で記念式典が行われることになる。来年の夏、企画展が開催されるころには「野球とベースボール」が再び日米で注目されることだろう。

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