「1大学2校」案は協議せず 4か月ぶりに静岡大と浜松医科大が連携協議会【速報】

膠着状態に陥っている静岡大学と浜松医科大学の統合・再編問題をめぐり、4月22日、4か月ぶりに両大学の学長も参加する連携協議会が開かれました。

静岡大学と浜松医科大学の統合・再編をめぐっては2019年、2つの法人を統合し、静岡地区と浜松地区に新しい大学をつくる「1法人2大学」案で合意。特に浜松地区の新大学では、工学部と情報学部のある静岡大学浜松キャンパスと浜松医科大学の“理系の連携”が期待されていました。

しかし、合意後に静岡大のトップとなった日詰一幸学長は「静岡大としての学部が減ってブランド力が落ちる」といった静岡キャンパス側の根強い反対論をくみ取る形で、2023年12月の役員会で、合意書の2大学ではなく、1つの大学に2つの分校を置く「1大学2校」案を静岡大学の成案としました。

その後、両大学の連携協議会は2024年1月から3月まで休会となり、膠着状態に陥っていました。

大学関係者によりますと、4月22日の連携協議会では、メンバーのあいさつと議事録を確認したのみで、「1大学2校」案については協議せず、十数分で終了したということです。

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