今やベススタ名物! やわらかジューシー、特大チキンカツ ルーツは創業50年の精肉店【博多のスタグル】

チキンカツ

博多グルメ定番の明太子、うどん。ベトナム料理、神戸牛、カレーに、つまみにもなる唐揚げ…、映えドリンクに、スイーツも! J1アビスパ福岡のホームゲームに出店されるスタジアムグルメの評判がすこぶるいいという。Jリーグが実施した調査ではJ1でトップ3に入る高い満足度を誇る。ベスト電器スタジアム(ベススタ)に出店する店舗を取材、実食し、その秘密を探った。(向吉三郎)

◆肉のうめぜん

チキンカツ(560円)は今やベススタ名物の一つ。外はカリッと、中はやわらかジューシー。そして、で、でかい。

試合前日、もも肉の筋を切り、広げる仕込みは3人がかりの1日仕事。丁寧に仕上げた上でスタジアムで揚げたてを提供する。そんな特大チキンカツを応援前のルーティンにしているサポーターは多い。カツの包み紙は選手の写真とともに、カツ躍(活躍)、フィジカツ(フィジカル)など「親父ギャグ」が添えられる。毎試合、違う選手が登場し、サポーターを楽しませている。

梅本二郎代表の実家は福岡県筑紫野市で創業50年の精肉店を営む。「実家は総菜も売っているんですけど、1番最初から売っていたチキンカツが子どもの時から大好きで。これを皆さんに知ってもらいたかった。昔(プロ野球・西鉄ライオンズの本拠地)平和台球場の丸天うどんが名物やったんですけど、チキンカツをああいう存在にしたいと思って」。アビスパ福岡に「飛び込み営業」。熱意が実り、2019年に出店にこぎ着けた。

梅本二郎代表

焼きそばも人気。「肉屋なのでうちは焼肉そば(780円)なんです」と梅本さんがこだわった一品は九州産黒毛和牛の肩ロースの部位・ザブトンがどっさりとのる。

@piiiyama8さん提供

バックスタンド場外、メーンスタンドのコンコースの2店舗で営業。福岡県小郡市で営業するうどん店「肉のうめぜん」にもサポーターが足繁く通っている。

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