【F1】解雇危機のRBリカルド 次戦3グリッド降格で更迭秒読み「交代の脅威にさらされる」

ダニエル・リカルド(ロイター)

F1のRBに所属するダニエル・リカルド(34)が、21日に行われた中国グランプリ(GP)決勝で反則裁定を受け、次戦マイアミGP(5月5日=日本時間同6日、決勝)で3グリッド(スタート位置)降格の処分が決定して波紋が広がっている。

リカルドはランス・ストロール(アストンマーティン)に追突された影響でリタイアとなったが、その事故とは別に、セーフティカーの導入中にニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)を追い抜いた件が制裁対象に。スチュワード(審査委員)からの聴取を経て10秒ペナルティーが決定したが、リカルドはリタイアしたために、次戦に処分が繰り越されて3グリッド降格処分となった。

この状況を受けて、いよいよリカルドは窮地に追い込まれた。今季は開幕から不振続きで解雇危機に瀕しており、一部の海外メディアからは日本、中国の両GPが〝最終テスト〟になるとの観測も出た。そして、両レースでいずれもリタイアと最悪の結果に。中国GPに関しては、リカルドに非はないため情状酌量の余地もあり、マイアミGPでの結果が重要となるが、そこで3グリッド降格というのは入賞を争う上で致命的だ。

そのため、海外ではリカルドの更迭論が再び高まっており、フランスメディア「ウエストフランス」は「次戦マイアミGPのスターティンググリッドで3つ降格することになった。関係者にとっては悪い裁定であり、すでにチーム内で困難に陥っており、リアム・ローソンと差し迫った交代の脅威にさらされている」と指摘。いよいよ有望株ローソンとの電撃交代劇が現実味を帯びてきた。

崖っぷちのリカルド。奇跡の復活はあるのか…。

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