被災飲食店が集い「屋台村」で食事提供 和倉温泉屋台村プレオープン

地震で被害を受けた飲食店が集まり、屋外で出店する取り組みが七尾市で始まりました。

その名も「和倉温泉屋台村」です。

おとといプレオープンを迎えた、「和倉温泉屋台村」

和倉温泉屋台村事務局・小山 基さん:

「なんとかこぎつけることできましたので、プレオープンですけどもまずはきょう一日よろしくお願いします」

メニューはカレーやピザ、豚丼など、地震で被害を受けた七尾市内の飲食店6店舗の店主が腕を振るいます。

地元住民:

「(店主と)お互いに顔見てちょっと愚痴じゃないけど言い合いながら頑張ろうって気にも(なれば)。落ち込んでおられんしね」

中には、再開できていない店も。

epice 小山康成さん:

「お顔を拝見して、お金を頂いてお食事を提供するのは発災から初めてです」

和倉温泉に店を構える洋食店「epice」

地震で店内には食器などが散乱し、建物も一部損壊し、再開の目処は立っていません。

屋台村のオープンはこうした飲食店に再起のきっかけを与える以外に、もう一つ、目的がありました。

利用客:

「能登半島地震の復興の関係で来ています」

「普段は行政で働いていて、土木の工事発注とか監督業務をしています」

「人の作ったものというか、手作りの物がなかなか食べれてなかったのですごいきょうは楽しみたいなと」

復旧事業者たちの食事はコンビニのお弁当などが中心で、なかなか温かい食事をとることができていませんでした。

「ご飯の量すごいね」

「めっちゃうまいっす」

「地元の営業している人たちにも大切な機会だと思うし、よそから来た者にとってもすごくありがたいですよ」

「美味しいです」

この「和倉温泉屋台村」、プレオープン期間は今月27日までで、それ以降は7月末まで毎日開く予定だということです。

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