国の絶滅危惧種エヒメアヤメの自生地の一つ、広島県東広島市豊栄町で21日、花を鑑賞するイベントがありました。
高さ10センチあまり、薄紫色の可憐な花をつけたエヒメアヤメです。
豊栄町吉原地区の自生地で開かれた「エヒメアヤメの里よしわらまつり」です。ことしは40株ほどが花をつけていて、広島や呉などから訪れた人たちの目を楽しませていました。
参加者たち
「なかなか珍しいですよね。可憐というかね、小さいところですかね」
「紫色が好き」
昔は、このあたり一帯にエヒメアヤメが咲いていましたが、乱獲や鳥獣害などで残る自生地は、ここ金石家の裏庭だけです。20年ほど前から家の人や地元の「吉原振興会」が保存に取り組んでいて、今、200株ほどがあります。また、振興会は普及にも力を入れていて、メンバーがそれぞれの家でも花を育てています。
吉原振興会エヒメアヤメ部 岡谷陸生 部長
「『エヒメアヤメの里よしわら』ということで、吉原行ったら、どこへ行ってもエヒメアヤメがあるというような状況になりゃいいなと」
会場では苗の販売も行われていました。吉原地区のエヒメアヤメは、今月いっぱいが見ごろだということです。