介護施設で3人死傷 送迎車運転手に懲役3年6か月/埼玉県

 去年9月、さいたま市見沼区の介護施設で施設の利用者など3人を送迎車ではね2人を死亡させたとして、過失運転致死傷などの罪に問われた男の裁判で、さいたま地裁は22日懲役3年6か月を言い渡しました。

 さいたま市の無職・窪島達郎被告(75)は、去年9月、さいたま市見沼区の介護施設の敷地内で、利用者ら3人を送迎車ではね80代の男女2人を死亡させたほか、年齢より7歳若く偽造した免許証のコピーを施設側に提出したとして、過失運転致死傷や偽造有印公文書行使の罪に問われました。

 22日の判決で金子大作裁判長は、「安全に発進進行させるという基本的かつ注意義務を怠り、間近な位置から接近する自動車を避けられない中、被害者をひいた結果は重大」と指摘しました。

 また「年齢を詐称したことが発覚するのを免れるため、偽造した免許証のコピーを提出したことは身勝手で短絡的」と非難し、懲役4年6か月の求刑に対し、懲役3年6か月の判決を言い渡しました。

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