約3カ月ぶりに輪島のグループホームへ…102歳の利用者も笑顔 しかし職員不足の課題は消えず

職員:
「おかえりー」

福祉車両5台が到着したのは輪島市山本町(やまもとまち)にあるグループホーム「ひなたぼっこ」です。

高橋 美奈子 副所長:
「今までと同じメンバーで過ごせているのでその点はみんな落ち着いているし安心して過ごしてもらっている」

能登半島地震でライフラインは寸断。

慣れ親しんだ職員が介護を続けた方が利用者のためになると判断し1月23日からかほく市に集団避難していました。

断水がようやく解消したことから輪島市の元いた施設におよそ3カ月ぶりに戻ってきました。

職員:
「元気やね」
「輪島来たんだよ」

102歳の利用者:
「良いですね」

しかし、地震前に20人いた職員やスタッフは2次避難を余儀なくされていて、この日は9人の職員とボランティア6人が対応にあたりました。

ひなたぼっこ高橋 美奈子副所長:
「帰って来たと言ってもまだまだこれからが大変。職員の問題とか皆さんまだまだ大変な状況は続いているので、どうやったら皆さんが日常に近い形の暮らしができるか避難所などで状況が悪くなった人たちのフォローをどうしていくかなどが課題」

高齢者が多い奥能登。こうした福祉施設の受け皿を十分に確保できなければ復旧への第一歩を踏み出せないのが実情です。

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