【快挙までの道のり】米NYのバレエ国際コンクール 札幌市の山田優七さんが女性クラシック部門で1位獲得

ニューヨークで行われたバレエの国際コンクールで札幌市の中学1年生山田優七さんが9歳から11歳対象の女性クラシック部門で1位を獲得しました。この快挙までの道のりを取材しました。

札幌のバレエ教室に通う山田優七さん(12)。

7歳のときにバレエを始め、10歳で若手の登竜門とも言われるバレエの国際コンクール「ユース・アメリカ・グランプリ」でクラシック部門の女性1位を獲得した将来を嘱望されるバレエダンサーです。

<日本予選表彰式>

「ユナ・ヤマダ山田優七さんおめでとうございます」。

去年10月、再びユースグランプリに挑戦した優七さん。日本予選ではおととしとは違う演目で挑戦し、見事、ニューヨークで行われる世界大会への切符を手にしたのです。

山田優七さん)

「またあの舞台に立てるんだなっていうのが本当にうれしくて、身の回りの人たちにも、頑張ってって応援してくださるのでそれにこたえるというか、自分の踊りで感謝の気持ちを伝えたいなって思いました」。

ニューヨーク出発までおよそ2週間。迫る本番に向け、優七さんは焦りを感じていました。

小林絹恵バレエスタジオ・小林絹恵さん)

「すごく意識すると余計こんがらがっちゃう、時間がないけれど」。

先生に言われたことを上手く表現することができず、練習の合間に涙を流す場面もありました。

山田優七さん)

「あんまり上手くいかなかった。全体的に、ちょっとたりなかった」。

今月9日、先生と行う出発前最後のレッスン。悔しい思いをしたあの日以来、家でも練習を繰り返してきました。

小林絹恵バレエスタジオ・小林絹恵さん)

「絶対できるから。いつも通り自信もって。今回ついていけなくて申し訳ないけど、日本からパワー送っているので。頑張って」。

山田優七さん)

「自分の中でも1番うまくいったと思うし、本番は自分の舞台を想像しながらできたので、よかったなと思います」、「支えてくれた家族や先生たちに感謝の気持ちを持って踊りたいなって思います」。

そして、迎えた出発の日。

山田優七さん)

「行ってくるね」。

今までで最も緊張した舞台だったという優七さん。ニューヨークのステージで自分の踊りを表現することができました。結果は9歳から11歳までの女性クラシック部門で第1位。2022年に続く快挙となりました。

9月には目標としていたモナコへの留学を控えている優七さん。世界を舞台にこれからも挑戦は続きます。

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