子どもに渡したお小遣いは計画的に使ってほしいものですが、なかなか簡単にはいきません。筆者の知人Aさんは、子どものお金の使い方が下手なので説教をしたそう。しかし、その後子どものお金の使い道を知り、安易に叱ってしまった自分を反省することになりました。Aさんの子どもはいったい何にお金を使っていたのでしょうか?
息子のお小遣い事情
Aさんは小学6年生の息子を育てる母。お小遣いは毎月1000円渡しており、そこから息子はお菓子を買ったり、ゲームセンターでゲームをしたりしていました。
小学6年生の交際費として1000円は十分だとAさんは考えており、実際に6年生になって最初の頃は、1000円で足りており余る月もあるようでした。
お小遣いの使い道についてAさんは口を挟みませんでしたが、お金は大切に使ってほしいと言い聞かせていました。
「お金がない」子どもの言葉に思わずお説教
ある日、お小遣いをあげてから間もないのに、息子が「お金がない〜」と嘆いていました。Aさんは「この間あげたお小遣いをもう使い切ってしまったのか!」とびっくり。
たまにはそんなこともあるだろうと黙っていたのですが、その後も息子は「お金がない」とたびたび言うようになりました。
そこでAさんは息子にお説教。お金は大事に使わなければならないこと、あなたに渡している1000円を渡すのにどれほどの労力や時間が必要なのかをこんこんと言って聞かせました。
息子が欲しかったもの
Aさんが息子に対しお金のお説教をしてから数カ月後。Aさんの誕生日がやってきました。すると、息子はAさんにきれいに包装されたプレゼントを渡してきます。
Aさんがプレゼントに驚きながら包を開けると、そこにはAさんが欲しがっていたストールがありました。
息子と一緒に近くのショッピングセンターに買物に行ったときに、Aさんが「これ素敵〜」と言ったのを息子は覚えてくれていたのです。Aさんは息子の優しさに感動し、最高の誕生日となりました。
息子のお金の使い方を知って反省
Aさんはプレゼントをもらい気がつきました。「息子は私にプレゼントを買うためにお金を貯めていたからお金がなかったんだ!」
息子はお金の大切さがわかっていなかったのではなく、母の誕生日に向けて計画的にプレゼントを買うためにお金を貯めていたのです。Aさんからお説教されても、プレゼントはサプライズのため言い訳もできなかったのでしょう。
そのことに気づいたAさんは、お説教してしまったことを深く反省。これからはもっと息子のことを信頼してあげようと思ったのだそうです。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶