F1ピットで轢かれたクルーが負傷「地面に叩きつけられた」 英報道「タイヤが緩み…ぶつかった」

アルピーヌのピエール・ガスリー【写真:ロイター】

F1中国GP

自動車レースのF1第5戦中国GPは21日決勝が行われ、アルピーヌのピエール・ガスリーがピット内でクルーを轢いてしまうアクシデントが起きた。「地面に叩きつけられた」とクルーが負傷したと英メディアが報じている。

ガスリーは17周目にこの日最初のピットイン。タイヤ交換でアクシデントが起こった。完了したと思われたが、クルーがそばにいる状態で動き出し、右リアタイヤで轢いてしまう事態に。クルーはやや弾き飛ばされる格好となった。

英ラジオ局「トーク・スポーツ」は動画付きで記事を掲載。小見出しで「アルピーヌのメカニックがドライバーのピエール・ガスリーに突き飛ばされた」と報じた。本文では「ガスリーが動く許可をもらった時には右後輪が固定されていたように見えた」と説明。「しかし、すぐに何か問題が起きたことが明らかになった」とし、こう続けた。

「ガスリーがメカニックから離れて出発ようとすると、締め付けられていなかったタイヤが緩み、メカニックの一人にぶつかった」「重いタイヤによってメカニックは地面に叩きつけられ、チームメイトが彼を助けた」

角田裕毅とリカルドのRB勢はともに他ドライバーからの追突でリタイヤ。波乱続出の中国GPのピットインでもアクシデントが起きていた。英衛星放送「スカイスポーツ」のテッド・クラビッツ記者によると、クルーは「ぶつかって打撲を負った」という。さらにコースに戻ったガスリーが心配し、無線で無事を確認してきたとのことだ。

英専門メディア「プラネットF1」によると、アルピーヌは1万ユーロ(約165万円)の罰金が科された。ガスリーは海外メディアに「ああ、かなり怖かったよ」「青信号になったからクラッチを切ったんだけど、すぐに赤になったんだ」「ミラーで彼を見たらタイヤがついていなかった。メカニックは大丈夫だったか、少し心配だったんだ」と話したという。

THE ANSWER編集部

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