「ふだんは普通のサラリーマンです」2日間で1万6700人が来場“高知アニクリ祭2024”は大にぎわい

「高知をアニメクリエイターの聖地に」四国最大級のアニメの祭典高知アニクリ祭が20日と21日、高知市で開催され、大勢の来場者で賑わいました。

大手アニメ関連会社や出版社、玩具メーカーと高知の金融機関などがタッグを組み開催したアニクリ祭。アニメファンに楽しい思い出を作ってもらうのはもちろん、高知のクリエイティブな才能を育てようという思いから会場にはさまざまな体験ブースが用意されました。

こちらは実際にアニメ制作に使われているツールを使ってイラストをかいたり動かしたりするアニメーションの作業を体験できるブースです。分業作業で進んでいくアニメの制作現場と同様にブースも分割されています。

(中学2年生)
「クリエイターになってみたくて、イラストの。(ふだんは)紙に描いています。(ペンタブは)初めて使います。ちょっと…使うのが難しいです」

こちらは3Dスキャンで自分のフィギュアを制作できるブースです。96台のカメラで対象を瞬時にスキャンしてデータに変換し3Dプリンタで書き出します。カラープリンターと同様、書き出されたフィギュアにはすでに色もついています。

隠れたクリエイティブな才能を発掘・応援しようと総額3000万円の賞金が用意された高知アニメクリエイターアワードの表彰も行われ、京都の大学でアニメーション学科に所属していたチームが122の応募の中からグランプリを受賞しました。人間の矛盾を描くことで人間らしさを表現したという4人はこの春、大学を卒業しアニメ制作会社に勤務しています。

(キムソンジェさん)
「毎日学校にいて、朝から夜までずっと学校で作業してたんで、一年間。でも一年生のときにコロナだったからみんなに会える機会があまりなくて、4年生のときにようやく大学生活をちゃんと楽しめた。すごくいい思い出で残っています」

(喜多一葉さん)
「アニメって娯楽の一部なんで、娯楽として人が楽しめる作品を作っていけるように頑張りたい」

四国最大級のアニメイベントということで県外からきた来場者もいてみな思い思いにブースをまわったり、イベントに参加したりしていました。

(Q.何のコスプレですか?)
「えーと、SSSS.GRIDMANです」

(Q.制作日数は?)
「えーっと、これは13か月です」

(Q.ふだんのあなたは?)
「ふだんは普通のサラリーマンです」

日本が誇るアニメという文化を将来的には高知でも創造していけるようアニクリを主催した関連会社や機関は今後も連携し、高知の産業として発展させる取り組みを続けていくとしています。

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