「除名は仕方ないことと受け止めている」市の委託金を着服した疑い 安芸漁業協同組合の男性理事・施設の利用ができなくなる“除名”処分が決定(高知)

安芸漁業協同組合(高知県安芸市)の副組合長を務めていた男性理事が、組合の収益となるはずの委託金を着服していたとみられる問題で、21日、組合は男性理事の除名を決定しました。

安芸漁業協同組合によりますと男性理事は副組合長に就任した2013年以降、10年間でおよそ318万円を着服していたとみられていて、警察が現在捜査中です。先週開かれた臨時総会で、男性理事は着服を認めた上で、組合を離れた後も水揚げや給油、製氷などで港の施設を利用できる処分である「脱退」を申し出ていました。

一方で、組合員による投票では、男性理事が「組合の信頼を著しく失わせた」として、ほとんどの施設が利用できなくなる「除名」への賛成が多数を占めました。
そして21日の臨時総会では、投票した組合員全員が、男性理事の「除名」に賛成し、正式に決定しました。

男性理事はテレビ高知の取材に対し、「お金をもらったことはすごく悪いことと思っている。迷惑をかけたので、除名は仕方ないことと受け止めている」などと話しています。

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