能登半島地震受け 国土地理院 “水準点”の本格調査始まる

公共工事などに活用されていて標高の基準となる水準点について、能登半島地震により位置が変わっていないかを確認する測量調査が22日、富山県内で本格的に始まりました。

水準点は標高を表す指標で、全国におよそ1万6000箇所、富山県内に153箇所あります。

高岡市和田にある水準点では22日、国土地理院の調査員が測量を行いました。調査員は測量をしながら道を進み、22日から、5月末まで県内全域で本格的な調査を行います。

岡田亮平記者

「学校にあるこうした表示にも水準点が使われているということです」

水準点のデータは公共工事や自治体のハザードマップの作成などに使われています。

今回の調査では能登半島地震によって水準点の位置が変わっていないかを確認しています。位置の基準としては水準点のほか、三角点や電子基準点などがあり、県内では今のところ、地震の前後で大きな変化はみられないということです。

国土地理院北陸地方測量部 白井宏樹部長

「復旧復興に向けて我々にできることとすれば、正確な位置情報を与えて それを使っていただいて、復旧復興の一助になっていただければと幸いだと思っております」

国土地理院は6月下旬のデータの公表を目指しています。

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