「アメリカに行って、帰ってきた身」 河本結が“勝ち取った”3年ぶりの海外メジャー出場権

ニュー河本結をアメリカの地で見せつける(撮影:ALBA)

<全米女子オープン最終予選(日本会場)◇22日◇房総カントリークラブ房総ゴルフ場(千葉県)>

河本結が再び“アメリカ行き”の切符を手にした。海外メジャー「全米女子オープン」の日本地区最終予選会で、トータル9アンダー・2位通過。米女子ツアーとしては2021年5月「ホンダLPGAタイランド」、メジャー大会としては同年4月「ANAインスピレーション」(現シェブロン選手権)以来の出場になる。

日曜日に終わったばかりの国内女子ツアー「フジサンケイレディス」は最終日のショットに苦しみ23位タイだった。「ここから試合が続くので、試合の中で(悪いところを)直していきたかった。朝に調整して、18ホール、36ホールとやり切れました。しっくりきて、いい一日だった」。まだ辺りがうす暗いなか、朝の練習で右に向いてカット目に振ってしまうというクセを修正。それが見事にハマった。

比較的距離が短い西コースは、出だしの5ホールで4バーディとロケットスタート。ボギーフリーの「65」をたたき出して単独首位に立つと、東コースでの18ホールも「70」にまとめた。

河本にとって、この全米女子オープン出場は特別な意味を持つ。2019年末のQスクールを突破して、翌年から米国女子ツアーに参戦。しかし、なかなか結果が出せずに21年5月、米ツアーから“撤退”を表明した。この予選会を経て、3年ぶりに因縁の地へ戻ることになった。

「一回アメリカに行って、帰ってきた身。いろいろな経験をして、また挑戦できる。終わりがないというか、自分がこうなりたいって思うまでやり続ける感じ。自分のゴルフを試す機会でもあるので、楽しみです」

3年前とは違う。成長した姿で海を渡る。「今回は予選会を受けて『勝ち取った』ので、(米ツアーに参戦していた時とは)違う。(当時は)苦しくて試合をやっていたので、楽しみたいですね」。1カ月後が待ちきれない。(文・笠井あかり)

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