1年ぶりに地元でマグロ水揚げ 連休明けに物産館などで販売 鹿児島・いちき串木野市

全国有数の遠洋マグロ漁船の船籍数を誇る鹿児島県いちき串木野市で22日朝、アフリカ沖でとったキハダマグロが約1年ぶりに水揚げされました。水揚げされたマグロは、ゴールデンウイーク明けから、いちき串木野市の物産館などで販売されるということです。

薩摩川内支局・牧瀬大輔記者
「漁獲後、急速冷凍されたマグロが次々と水揚げされていきます」

22日朝、いちき串木野市の串木野新港で水揚げされたのは、地元の水産会社が2024年1月から3月にかけ、アフリカのモザンビーク沖で獲った「キハダマグロ」約30トンです。

いちき串木野市は、遠洋マグロ漁船の船籍数が18隻で全国有数ですが、通常は消費地に近い静岡県などで水揚げされるため、地元での水揚げは1年ぶりとなります。

港では、重さが1本40キロほどのマグロが運搬船から次々とクレーンで下ろされ、「マグロの町」に久しぶりに水揚げの活気が戻りました。

串木野まぐろ大使・竹原勇輝さん
「いちき串木野市はマグロの町。水揚げされるとすごく元気づく。色んな味わい方があると思うのでぜひ、1回食べていただきたい」

水揚げを行った串木野まぐろ株式会社・上夷和輝社長
「一生懸命、まぐろを取って来た。おいしさを地元の方に食べていただきたい。キハダは赤身で鹿児島、九州で好まれている。今後もこのキハダマグロの流通は我々も活発に行いたいと考えている」

水揚げされたキハダマグロ、地元では5月のゴールデンウィーク明けに、市内3カ所の物産館などで販売されます。

また、鮮やかな赤身が特徴で、さっぱりとした味が楽しめるマグロ丼などにも使用され、割引価格で提供される予定です。

海鮮まぐろ家・諏訪田克浩支配人
「旬のキハダマグロを日本に新鮮なまま持ってきている。おいしいマグロを今回も提供できればと思います」

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