栃木県塩谷町大久保の鬼怒川河川敷で、県の絶滅危惧種になっているオキナグサが見頃を迎え、白い綿毛が川風に揺れている。
キンポウゲ科の多年草で、約5千平方メートルに4千株ほどが群生している。赤紫の花が咲いた後、果実が白い綿毛を付けるのが特徴。白髪やひげのように伸びて「翁(おきな)」に似ていることから、その名が付いたとされる。
22日は、下草刈りなど保全活動をする住民組織「大久保まちづくり推進委員会」のメンバーらが現地を訪れ、生育状態などを確認。和気忠永(わきちゅうえい)委員長(80)は「珍しい植物なので、みんなに見てもらいたい。5月上旬までが見頃です」と話していた。